「多党化時代」の連立どうなる?

「多党化時代」の連立
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 一方で、党内外から「総総分離案」が出ている。「多党化時代」で連立協議もうまくまとまらない中での総総分離について、石田氏は以下のように述べる。

「欧州のように大連立をしなければやっていけない時代が来ているところを考えると、次の政権の枠組みあるいは政策の中で、何を重視するかのプライオリティをつけることは今回に関しては、もっと早くからやっておけば『総総分離』も当然あり得たのではないかと思う。ただし重要なのは、日本で『総総分離』をして連立の形を決めるときに、支持を集めているが、連立の枠組みから漏れている政党の声が十分にすくい上げられないという社会的な分断、政治的分極化につながるリスクはある。多党化時代や大連立を考える際は社会情勢も考慮に入れるべきだ」(石田健氏、以下同)

「大連立の良いところでもあり悪いところでもあるのが、妥協の産物で決まっていくため党にとって一番重視することが妥協されるものとして選ばれてしまうこともあることだ。強引に大連立をまとめ上げるほどの腕力がある政治家がいるのかというところもポイントだ」

(『ABEMAヒルズ』より)

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