■片山さつき財務大臣の起用でバランス?

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 神庭氏は「注目は片山さつき財務大臣」だとして「財務大臣のポストは誰になるのかというので、ひょっとして国民民主との連携があって玉木雄一郎氏のために開けていたのかという説もあったが、ここに来て片山氏が入った」とコメント。

 さらに、高市氏と片山氏の経済政策に注目して「高市氏は積極財政を強く打ち出している。一方で片山氏は元々財務省にいた方で、主計局で自衛隊の予算をズバズバ削ったり、政治家になってからも生活保護費の見直しを訴えたりとコストカッターとしての印象が強い。緊縮財政とまで言えるかはわからないが、少なくとも積極財政のイメージはあまりない。財務省の内情のこともよくご存知のはずだから、そこはある意味バランスを取ってきたのではないか」との見方を示した。

「高市氏が積極財政全開でいった場合に危惧されることとして、日本版トラス・ショックのように株安、債券安、通貨安のトリプル安に陥らないかが懸念されていた。高市氏は以前から『責任ある積極財政』を訴えていたが、片山氏が『責任ある』の部分を担当し、高市氏が『積極財政』を推進する分業体制を敷いたようにも見える」(神庭氏)

■高市総理への市場の期待感
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