■高市総理への市場の期待感

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 21日、日経平均株価は4万9316円と史上最高値を更新。高市総理に対する市場の期待感が高まっている。こうした状況に神庭氏は「『高市トレード』『高市ラリー』と言われているが、積極財政で市場の期待値としてもすごく高いと思うし、年内5万円も十分視野に入ってくるのかなと思う」と述べた

 「短期では株高も期待できるし、経済的に上向きそうだと考えている市場関係者が多いだろう。ただ、少数与党で政権運営に行き詰まって野党の要望を次々にのみ込まざる得なくなり、あまりにバラマキに傾斜した場合、中長期では国債安や通貨安を招く心配もある」と指摘。

 しかし「片山氏はドル円に関してロイター通信のインタビューで『120円台が実力との見方が多い』という言い方をしており、今円安に触れすぎているという危機感はおそらく持っているはずだ。円安が原因でインフレが加速しており、そこは是正したいと考えているのではないか。片山氏が重しになって、責任ある積極財政の『責任ある』の部分のバランスが働く可能性がある」とした。

 また、維新の閣外協力に触れて「維新は主要政党の中ではほぼ唯一の小さな政府志向。早速、2万円の給付金をバラまくのはやめようという話になっている。高市政権の誕生に大きな影響力を発揮した麻生太郎氏も長く財務大臣を務め、財政規律を重視している。麻生氏や片山氏、維新の存在が財政面では一定のストッパーになる。高市氏からすると、“高市カラー”全開でいけない歯がゆさはあるかもしれないが、トータルで見たときにはバランスが取れた布陣になっている」と評した。

■サナエノミクス三本柱で経済再生へ
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