運命の一戦の舞台は、甲府市の「常磐ホテル」。これまでにも将棋、囲碁などのタイトル戦が数多く開催されてきた名勝負の地だ。しかし、藤井王座にとっては因縁の地でもある。2024年には、叡王戦五番勝負で全く同じスコアで第5局が開催されたものの、伊藤七段が八冠王だった藤井叡王の牙城を崩し初タイトルを奪取。さらにさかのぼると2021年の叡王戦第2局でも豊島将之叡王に黒星を喫している(それぞれ肩書は当時)。
難所を潜り抜けて、藤井王座が防衛を果たすことができるのか。なお、この一戦を制した場合、藤井王座は3連覇達成とともにタイトル獲得数が通算32期となり、渡辺明九段(41)を上回る歴代4位に浮上することとなる。
一方、挑戦者の伊藤叡王が勝利すれば、自身初となる王座のタイトルを手にし“二冠王”となる。叡王戦に続き、現在七冠を保持する藤井王座を六冠に後退させるとともに、タイトル獲得通算3期の規定で九段への昇段も決定する。
将棋界をけん引する若き両者による、運命の一戦を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手番は伊藤叡王に決まった。持ち時間は各5時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




