将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する第38期竜王戦七番勝負第3局が10月31日、京都市の「総本山 仁和寺」で行われている。対局前日の30日には、両者が前日インタビューに対応。佐々木八段は、藤井竜王の“変化”について言及した。
世界遺産・仁和寺を舞台に争われている竜王戦第3局。シリーズは藤井竜王が2連勝で好発進しており、防衛5連覇で獲得となる「永世竜王」に向けて着実に前進している。
しかし、藤井竜王は同時並行して臨んでいた王座戦五番勝負で挑戦者の伊藤匠叡王(23)に敗れ、タイトルを受け渡すことに。王座戦終戦から中2日というハードスケジュールの中で竜王戦第3局を迎えている。
前日の30日に京都入りした両者は、対局場検分のほか、仁和寺境内で行われた決意表明式に参加。ファンの前で第3局への意気込みを語った。
また、インタビューに応じた藤井竜王は、快勝となった第2局・あわら対局を「1日目から終盤戦と言ってもいい局面になり、長い時間詰む・詰まないという変化を考えていた。持ち時間を活かしてそういった変化に読みを入れて指すことができた」と総括。本局に向けて「先手番になるので、積極的な将棋が指せれば。スコア自体は意識せず、2日制の対局なので一手一手深く考えて内容の充実した将棋をお見せできるように頑張りたい」と語った。
「どれを研究すればいいかわからない状態になっています」




