一方、手痛い連敗を喫した佐々木八段だったが、「藤井竜王の新しい指し方を体験して、その対局を通して新しい発見もあったので成長につなげたい」とコメント。
前期の七番勝負では、藤井竜王を相手に接戦を演じた佐々木八段。しかし、前期と比べて研究が難航している様子で、「(藤井竜王は前期と)全然違いますね…。開幕前からそういう兆しがあれば違うんですけど、今回の竜王戦に合わせてきた感じがする。(自分としては)どれを研究すればいいかわからない状態になっています。どの対策で来るかがわからない」と表情を曇らせていた。
さらに、「今までだったら、例えば角換わりならこの局面だけ突き詰めてやればいい、というのがありましたが、そういうレベルではなく角換わり全体の理解度みたいなものを求められる将棋を指されるんです。そうなると太刀打ちできない、と悩んでいました」と吐露。
「そうは言っても研究はしないといけなくて。その研究が活きればいいなと思っています。内容よりも熱戦にしたいという気持ちがあり、自分の将棋の良さが出ればいいなと思っています」と気持ちを引き締めていた。
佐々木八段は、「今が一番気持ち的には苦しい時期。でもそれを乗り越えないといけないので、しっかり戦っていきたい」と本局を見据えていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





