伊藤二冠は、藤井竜王と同じ2002年生まれの同学年ながら、プロ入りは2020年10月と4年の遅れをとることとなった。四段昇段は17歳と若い部類に張るものの、同じ年の藤井竜王はすでにタイトルホルダーとして躍進。伊藤二冠はその大きな差を痛感していたことは想像に難くない。
後輩ながら“プロ入り前から伊藤先生のファン”と公言する鈴木九段は、「匠さんはプロになった時にすでに藤井さんが第一人者になりかかっていて、それを目標にやってきた」とその強い思いを代弁。「どうやったら藤井さんに追いつけるか、勝てるかということを考えてやってこられたから、当然棋風は藤井さんの真逆になりやすいんです。同じことをやったら勝てないので、真似るべきところは真似て、オリジナリティーを出せるところは出してくるので当然変わってくるんでしょうね」と、“対藤井”を見据えて前進し続けた伊藤二冠の進化に言及した。
鈴木九段は「自分の目線だと二人とも強すぎて、二人の棋風の違いはわかりませんが…」と笑ったが、「細かくいうとそういうところに差があるかもしれません」とコメントした。
ABEMAの視聴者も興味深そうに「ああ、確かに。色々なタイプが出る方が良い」「ライバルいるからさらに強くなろうとなる」「トップとそれへの対抗とのせめぎ合いねえ」「稼げる、は生活感あるセリフだなぁ」「10年周期仮説おもろい」「伊藤匠は藤井聡太を倒すために生きてきたんだな」「対抗と攻略のスパンも数十年から数年になってるのかもね」など様々な反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





