■ギャルタレント・あおちゃんぺ「あまり違和感は覚えなかった」

あおちゃんぺ
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 結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸氏は、「綺麗だと思った」と肯定的な見方を示す。「自分を表現するのに何を着てもいいと思うが、婚活の場ではあり得ない。『TPOに合わせた服で来てほしい』と、皆がいろいろと言っているのだろう。主催者側がドレスコードを示していれば準じるはず。それがなかったとすれば、本人の意図で胸やウエストを出して、他人に言われるいわれはない」。

 数カ月前、シドニーを起用したデニムのCMも物議を醸していた。「シドニー・スウィーニーは素晴らしいジーンズ(JEANS)を持っている」のキャッチコピーとともに、「遺伝子(genes)は親から子へと受け継がれる」「私のジーンズ(jeans)は青」とかけ合わせた内容が、人種差別的だと炎上。一方で、トランプ大統領は「もしシドニー・スウィーニーが共和党員なら、彼女の広告は素晴らしい」と称賛した。

 TikTokerでYouTuberのYunaは、「アジア人としてアメリカに17年住んだ経験からすると、広告に対するマイノリティーの声が過敏だと感じる」という。「人種差別で苦しんでいる人がいるのは事実だが、マーケティングはニッチにやるべきもの。白人に向けた広告かもしれないし、黒人やふくよかな人に向けた広告はおそらく批判は出ないだろう。白人が強かった時代が長いから、強い人を叩きにいっている感じもする」との見方を示す。

 ギャルタレントのあおちゃんぺは、「違和感を覚えなかった」とコメント。「水着を着るときに、“男性は上半身裸、女性はツーピースのものを着なければいけない”となるが、本来のフェミニズムは“女性も上半身を露出する権利を持っていい”というものだと思う。彼女が出したいから出したなら、何も批判するところはない」と語った。

 作家の竹田恒泰氏は「日本のイベントであの格好だったら、この反応では済まない。アメリカはアメリカで、イスラムはイスラムだ。そもそもイベントでの服装であり、このまま交通機関に乗っていない。にも関わらず、これを見て『女性として正しいから』と、日本人がこうした格好で出歩き始めたらどうなのか」と疑問を呈する。

 この懸念にYunaは「私はいつも足を出しているが、女性のほうから『よくこれで歩けるね』とコメントをもらう。日本では流行らないと思う」と否定した。

 露出の多い格好は法律上どのような扱いになるのか、奥村&田中法律事務所の奥村徹弁護士に聞いた。公共の場での下着や胸が露出している格好が公然わいせつ罪にあたるかを聞くと、「下半身を露出した場合に適用されるため、公然わいせつ罪にはならない」との見方を示す。一方で、「身体露出罪」「迷惑防止条例」に該当する可能性はあり。ファッションなど正当な理由がある場合は罪に問われないことが多いが、公共施設側が退出を求めることは可能だとした。

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