将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する第38期竜王戦七番勝負が11月12日、京都市の「京都競馬場」で第4局1日目の対局を行い、佐々木八段が85手目を封じて指し掛けとした。あす13日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
京都競馬場の開場100周年を記念して開催されている竜王戦第4局。日本中央競馬会の競馬場で将棋の公式戦が開催されるのは初めてで、本局の対局場はゴール板に面した貴賓室の「菊の間」で行われている。
シリーズは藤井竜王が3連勝中。本局で防衛を決めるのか、後がない佐々木八段が踏ん張るのか、両者の攻防戦に注目が集まっている。第4局は、佐々木八段の先手で角換わりの出だしに。じりじりとした展開から千日手への進行もあると見られていたが、佐々木八段が打開。ABEMAの中継に出演した戸辺誠七段(39)は、「佐々木八段はどのタイミングで総攻撃を仕掛けていくのか」と今後の進行を見据えていた。
本局で藤井竜王が勝利した場合、5連覇達成で付与される「永世竜王」の称号を獲得




