事件は26年前の1999年11月13日に起きた。高羽さん家族が暮らすアパートの部屋で、妻の奈美子さんが何者かに殺害された。首を複数回刺されており失血死だった。
元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「侵入してすぐ、土足のまま一気に来ている。入ってきた時にはすでに刃物を構えていて、出てきた時にいきなり入って、攻撃にかかった」と推測する。
悟さんは「首の動脈か静脈を刺されたのが、ここ(廊下と部屋との間にあるドア付近)ではないかと。左のおでこにコブができていた」と明かす。
犯人は奈美子さんを刺したあと、自らも手を負傷したとみられ、洗面所で血を洗い、そのまま逃走した。自宅から約500メートル先の公園の水道で再び血を洗ったのか、この場所で血痕が確認されたが、その後の足取りは分かっていない。犯行に使用した凶器は見つかっておらず、犯人が持ち込んだと考えられている。
「凶器が見つからない場合は動機などを立証する必要がある」
