そんな安青錦の前に義ノ富士が立ちはだかった。立ち合い正面から当たった両者。安青錦は持ち味の低い姿勢で攻めようとするが、義ノ富士が強烈な突っ張りで応戦。義ノ富士の圧力に押されて後退した安青錦は上体が起きてしまい、そのまま突き出されて土俵を割った。前日の大の里に続き、安青錦を“たった4発”で下した義ノ富士は8勝目を挙げ、今場所勝ち越しが決定。優勝争いに絡む可能性も出てきた。一方、敗れた安青錦は2敗目を喫し、六日目からの連勝が5でストップした。
取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元関脇の豊ノ島は「義ノ富士の立ち合いがよかったですね」と指摘。「低く取るのが安青錦のよさで、低くなろうとしているんですけど、(義ノ富士が)下から突き上げていって、上体が上がっていきますよね」と説明すると、「安青錦は自分の高さに持っていこうとしていたんですけど、気づいたら押し込まれていた」と分析した。
これで大の里、安青錦と、幕内優勝争いのトップに立つ2人の力士を下した義ノ富士。特に安青錦とは、幕下時代も含めて3度の対戦があり、そのすべてで勝利している。ついに覚醒したか“本物”の強さを発揮し始めた義ノ富士の活躍に、視聴者も「一気に起こす」「起こされちゃった」「これは本物」「低いアオを起こした」「珍しく頭上がったよ 」と驚きや称賛の声を上げていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗


