将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、23)が11月23日に行われた「日本シリーズJTプロ公式戦」決勝戦で永瀬拓矢九段(33)に114手で勝利。2年ぶり3度目の優勝を飾った。同会場で開催された「テーブルマークこども大会」にちなみ、藤井竜王・名人が少年時代から獲得してきた数々の優勝杯や賞状の保管を問われる一幕も。「たまに見返すと懐かしい気持ちになります」と柔らかな笑顔を見せる場面もあった。
藤井竜王・名人は、小学3年生だった2011年に「JT将棋日本シリーズ東海こども大会」で優勝。プロとして「JTプロ公式戦」への“凱旋”を果たし、今年で7年連続7回目の出場を数える。
今期の決勝戦では2025年だけで3つのタイトルを争った永瀬九段と激突となった。後手番となった藤井竜王・名人は、“2手目△3四歩”から雁木を採用。永瀬九段は果敢に攻めかかったが、局後のコメントでは「軽い攻めになった」と悔やむこととなった。藤井竜王・名人が先手の攻めを受け止めると、緩急自在な指し回しで制勝。第44回大会以来2年ぶり3度目の優勝を果たし、「“2手目△3四歩”からの雁木は今年に入ってから指し始めて、まだまだ経験値が十分ではないところもあると思いますが、JT杯で結果を出せたのは励みになります」と振り返っていた。
藤井JT杯覇者「トロフィーなどを(自室に)飾っているということはないです」




