伊達の勝負センスと競り合いの強さが光ったのは東4局。オタ風の西をポン、さらに9索をポンして混一色に向かうと、中盤に中を重ねてターツが整った。その後に引いた八万を守備駒として抱え、ソウズの4・5・5の形から対々和を見切り、5索を先打ちして3・6索に固定。親の柴田からリーチがかかったところで、伊達も待望の中を引きテンパイ。危険牌の赤5筒を切って3・6索待ちで真っ向勝負。内川もテンパイしたところで、伊達はラス牌のドラ6索をツモ。中・混一色・ドラの8000点を得た。
南2局に2000点を加点した伊達。トップ目で迎えた南4局は、2着目のたろうが南4局柴田へ親満貫を放銃。同1本場は内川がラス抜けの2700点（＋300点）をツモり試合終了となった。
試合後のインタビューでは「マクられると思ったので、良かったです」とまず一言。さらに「今シーズンは序盤にかなりポイントを減らしてしまっていたのですが、連対が続いているのはホッとしていますし、うれしいです」と笑顔を見せた。東4局に見せた5索の“先切り”については、柴田とたろうへのケアだったと明かし、「先に安全な牌（八万）を持ってこられたのは恵まれていました」と語った。
この試合、伊達はアガリ3回、放銃0回。ベテラン解説者の忍田幸夫（麻将連合）は「伊達さんのさばき方がこれに繋がっている。美しいですね、この放銃『ゼロ』は」と健闘を称えていた。
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