■「現地の実情が東京に伝わっていないし、東京の人も考えようとしていない」
宇佐美氏は「2012年から2014年にかけて柏崎市に半分住み、第2の故郷になった」という。その経験から「柏崎には原発のイメージがあるが、中心産業はブルボンで有名な食品製造業や、リケン柏崎事業所などの金属加工業だ。海にも100万人単位の観光客が来るため、決して産業の中心は原発ではない」と語る。
こうした事情から、「原発があれば経済的に多少潤う程度だが、その潤い方にも市民に差がある。関わっている人も多いため、表立っては反対と言いづらいが、どちらかと言えば反対の人が多い」として、市民からは「我々は東京のために電力を作っているのに、なぜ東京から『脱原発』『原発利権で潤っている』などと言われないといけないんだ」という雰囲気を感じたという。「現地の実情が、ちゃんと東京に伝わっていないし、東京の人も考えようとしていない」。
モデルでタレントの西山茉希は、「新潟で生まれ育ち、柏崎が身近だった」立場から、「知事のゴーサインに住民の思いや不安が追いついていない」と指摘する。「中越地震も地元で経験した。その後すぐ東日本大震災があり、そのトラウマは簡単になくならない。いつ自然災害が来るかわからないリスクを抱えている。『そこで生きる人の思い』を受け止めつつ、もし今後再稼働するのなら、生活にプラスになるものがあるべきだ。『見えない未来に向かう不安』は伝わらない部分もある」。
■「原発に保険をかけて欲しい」
