「マグロ漁船」といえば、かつては借金取り立ての追い込み先として、たびたび話題に上がっていた。しかし、そんなネガティブなイメージを払拭しようと、新たな試みが行われている。国内屈指のマグロ水揚げ量を誇る、静岡県の清水港で取材した。
マグロ漁船を前に「世界中の海に行ける遠洋漁船だ。長さは50mほどある。乗組員は25人ほど乗って生活している」と説明するのは、日本かつお・まぐろ漁業協同組合 船員職業紹介所の佐藤康彦所長だ。
「よく言われるのが『借金のかたに乗せられる』『何かやらかした人が乗せられる』。イメージはどうしても未だに少しある。大変な寒さや波をかぶりながらマグロを引き上げるところが危険といえば危険だが、そこは漁労長、船頭が安全第一に考えて操業し、安全を確保して仕事している」(佐藤所長)
「若い人たちに来てもらい、機関長や船長になってほしい」
