さらに、今と昔の違いについて「30〜40年前はマグロ船が1000隻くらいあり、全員日本人だった。ただ今は130隻ほどに少なくなり、(船員25人中)日本人が6〜7人で、後はインドネシアの仲間。乗ったら日本人には幹部になってほしいし、若い人は全員幹部候補だ」という。

 船内での年間スケジュールは、「静岡県の清水港や、宮城県の気仙沼港を出港すると、漁場に行くのにクロマグロ操業だと40日ぐらいかかるため、往復3カ月はペンキを塗ったり、漁具を作ったり程度だ。操業がなく、逆に『退屈すぎる』とサブスクを見たり、大画面でレーシングゲームをしたりする」「実際に操業するのは5〜6カ月ぐらいで、その間3日に1回は寝不足になる。投縄作業などがあると(睡眠が)3〜4時間の時もあるが、ずっと続くわけではなく、漁場移動の期間とか10カ月乗ったら2カ月は休み」だそうだ。

1年目の収入は「10カ月間で700万円」
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