当時の飛脚は江戸から京都まで、最短3日で到着したと言われている。どんな走り方をすればそれが可能なのか、大場氏は取りつかれたように研究を重ね、ある文献にたどりつく。
その文献について大場氏は「神足歩行術というもの。基本的には体を緩めると書いてある。頭の先から足の先まで、全身のコリを取って緩めることが大事。力を抜くと遠くまで走れるという表現だけ」と具体的な記述はなかったそうだ。
江戸の走り方を記録した文献は少なく、浮世絵や書物からも手がかりの断片を拾い集めて11年かけて完成させたのが大場流「江戸走り」で、去年の秋に縦型動画をInstagramに投稿すると200人だったフォロワー数が15万人を超え、たった1年で生活が激変した。
今年5月に再雇用先を依願退職し、江戸走りの普及に全振りすることにした大場氏。現在は全国各地で江戸走りを伝授するセミナーに引っ張りだこに。理学療法学科では動作をデータ化してメカニズムを研究。さらに、江戸走りはサッカーに取り入れる人もいるという。
江戸走りの極意は「姿勢」「歩幅」「横走り」
