将棋の佐藤天彦九段(37)と糸谷哲郎八段(37)が12月10日、名古屋市の「名古屋将棋対局場」で第84期順位戦A級6回戦の対局を行っている。
藤井聡太名人(竜王、王位、棋聖、棋王、王将、23)への挑戦者を争う順位戦A級は後半戦へ突入。5回戦終了時点では、前期の名人挑戦者の永瀬拓矢九段(33)が無敗の5連勝で単独首位をキープしている。佐藤九段は1勝4敗、糸谷八段は2位グループの4勝1敗の成績で本局を迎えた。
日本将棋連盟常務理事とプレーヤーの“二刀流”として活動する糸谷八段は、挑戦権獲得の可能性もあるだけにこの6回戦は何としてでも制したいところだ。一方、佐藤九段は残留に向けて何としてででも2勝目が欲しい。現在6連勝中(うち1勝は不戦勝)と復調傾向ながら、順位戦での1勝は不戦勝によるものとあり、佐藤九段にとっては絶対に落とせない一局だ。
両者の公式戦対戦成績は、佐藤九段の11勝9敗。2024年度の第74回NHK杯戦本戦3回戦で、佐藤九段が3連勝中だ。相振り飛車の出だしとなった注目の一戦を制するのはどちらか。持ち時間は各6時間、本局の先手番は佐藤九段。
佐藤九段、糸谷八段が注文した昼食メニュー




