■帰国子女の苦悩

茂木潤子氏
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 子ども時代にアメリカやインドで14年間生活し、帰国子女としてのギャップに苦しんだ経験を持つ茂木潤子氏は、「海外ではアクティブラーニングとしてグループディスカッションやリサーチ発表などを行うが、日本の学校はパッシブラーニングで先生の話を一方的に聞くことが多く、疑問があって手を挙げたりすると、空気を読めてないと思われてしまうことに困った」と話す。

 日本に帰国してから、海外の方が長く大学の授業も英語だったため、日本語を使う機会が少なかったことから、社会人になってから名前を一部変更したという。「『茂木潤子です』と言うと、日本人のマナーや文化をすべて理解していると見られることが当たり前なので、日本語に自信がなく間違った時に恥をかかないように『茂木潤です』と言って、『この人は海外の人なのかな』と第一印象を持ってもらうように、自分のアイデンティティを使い分けている」。

 帰国子女の生徒の多くは自己主張が強い傾向があるため、「就職後、自分が発言したいときに発言ができなかったり、意見を聞いてもらえなかったり、『絶対こうした方が良いのに』という考えが言えずにイライラ感があったりした。海外の方が魅力的だと感じ、海外に行ってしまう友達もたくさんいる」と明かした。

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