■企業は帰国子女を活かせていない?

グローバル人材
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 人材研究所の安藤健氏によると、帰国子女のニーズは「グローバル系や外資系のニーズは高いが、それ以外ではAIの発展でニーズは減少しているため、帰国子女だけでは価値はない」。それでも生き残るには「何でも『海外では』と発言する人材は扱いにくいが、会社のために敢えて空気を読まない発言をする帰国子女は出世する」という。

 村田氏はこれに対して、「おっしゃる通りだが、定型的な帰国子女に対する知見だ」と反論する。「例えば日本の製造業や、ラーメン、カレー、キティちゃんが海外に展開する時代において、地元のニーズを読みやすい。そういう意味で、企業は帰国子女を積極的に採りにいっている」。

 しかし、「従来のドメスティックな発想で、英語が便利な人という使い方で帰国子女を採用してしまうと、ミスマッチが起こる」と語る。「海外から帰ってきた日本人が日本の企業に就職して活躍できているのは半分くらいではないか」とし、「組織の壁やコミュニケーション言語の違いが合わないという問題がある」。

 文化通訳でシンガーソングライターのネルソン・バビンコイ氏は、「日本では同調と協調の違いがある。海外ではトップダウンよりフラットで、新入社員でも良いアイデアがあれば評価されるが、日本は上から言われたことをやる必要があり、グローバル目線で考えると、もっとフラットで協調性がある方が、相乗効果や化学反応が起こりやすいのではないか」との見方を示した。

(『ABEMA Prime』より)

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