また、青山氏いわく、「パンダは中国の外交戦略の道具」だという。「和歌山のパンダが一斉に返されたが、和歌山で生まれたパンダまで『中国のものだ』と返されている。上野のパンダも期限が切れればいなくなる。パンダの行き来を決められるのは、中国で2人しかいない。習氏と李強首相だ。習氏が高市総理の発言に怒っているとすれば、パンダは間違いなく来ない。かといって、パンダのために筋を曲げるのも違うだろう」。

 日中関係は今後どうなるのか。「次の日中首脳会談をいつできるのかはわからないが、必ずできるのが来年11月だ。APECが中国の深圳で開かれる。高市氏が行けば、ホスト国の中国は首脳が必ず出迎える。そこで初めて会える可能性はあり、『1年間いろいろありましたけど』と話せるか。そうなると1年間は硬直状態が続くため、パンダは帰ってしまうかもしれない」。

 和歌山にパンダが多かったのは、元自民党幹事長の二階俊博氏の影響力なのか。これに青山氏は「はっきりはわからないが、二階氏の力があったというのは間違いないと思う。二階氏が力を失い、一気にいなくなった。いろいろなタイミングもあったと思うが、その中で中国はうまくパンダを使った」と説明した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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