■現場の負担と「不適切」の線引き

不適切行為
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 現場での具体的な対応について、丸山氏は「例えば保育園のバスで最後に1人の子どもを送る場合でも、通常は運転手と付き添いの保育者の最低2名がつくため、1人になるシチュエーションはあまりない」。しかし、緊急時の怪我などで、やむを得ず1人で対応せざるを得ない場面も想定されるため、ガイドラインには「不必要に」という言葉が含まれている。

 また、身体接触やコミュニケーションのあり方も議論の対象となっている。業務上不必要なマッサージや、子どもを膝に乗せる行為も不適切とされる可能性がある。これに対し、丸山氏は「読み聞かせの際に子どもが膝に乗ってくることもあるが、集団に背を向けて乗せるのか、集団の方を向いて乗せるのかでも受ける印象は違う。詳細はガイドラインに記載されている」と説明した。

 これに対し、保護者からの過度なクレームを懸念する声もある。鈴木氏は「ハラスメントと教育上のベターなやり方の線引きは非常に難しい。悪質なハラスメントであれば先生を外さなければならない。制度設計の中で、適切な対話ができるか心配だ」と述べた。

■運用と今後の課題
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