■負けたら終わり トップアスリートの世界

 改めてトップアスリートの立場からすれば、いかにして勝利をもぎ取るか。そのために全てを惜しみなく使うメンタリティが重要だと選手たちは語る。鄭氏は「どんな汚い手を使ったとしても勝利は経歴になる。それは積み重なっていくもので、その手段ではない。それに対してああだこうだ言う人は負け犬だ」。

 ウルフ氏もまた、「結果を残している人がまず見られる。結局、結果を出した後に、その道のりが注目される。負けた時に『でも、頑張ってきた』と言うのは、アスリートからしたらしょうもない言い訳だ」と言い切る。「こうやれば勝てたのにやらなかったと自分で気付いた時の方が、心がねじ曲がる」。

 また三科氏も「この勝利を絶対に勝ち取りたいという時に、それがずる賢さなのか賢さなのかわからないが、ルールの中のグレーゾーンを使うことはある。ルールを守っているつもりでも破っている選手もたくさんいる。そういう賢さを持って執念深く戦っている」と添えていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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