ゲノムモンタージュの技術と成果について「2019年に『DNA研究が爆発的に進んでいる』と報じられた。当時モンタージュ似顔絵から20数件の犯人が逮捕されていると表現されていたが、今年の報道では200件を超えるという。似顔絵公開で10倍以上も犯人逮捕に結びついている実例が、海外では起きている」と実態を明かす。
一方で「日本が踏み込まないのには、人権問題がある」と説明する。「被害者にも加害者にも人権があるとなったとき、被害者の人権は残っているのか。私は検視官として司法解剖に立ち会ったこともあるが、被害者のご遺体は全裸で、頭髪も剃髪される。そしてメスを入れられて、臓器を検査するために取り出す。こうした姿を見ると、被害者の人権はゼロに等しい」。
そして、「『(DNAは)究極の個人情報だから、踏み込むのには問題がある』という主張には、あなたの家族や大切な人が殺されて、DNAが残っている、それでも『人権の問題があるから、加害者の生体情報は研究は進んでいるけど、使わないでくれ』という思いになるか。ならないだろう」との考えを示した。
いざ導入の機運が高まってもハードルは残る
