長年、格式高い礼服や着物などの着付け、デザイン、そして貸し衣装の店を営んできた雅氏が「ド派手成人式の仕掛け人」と呼ばれるようになったのは、今から20年ほど前。2人の新成人が来店したことから物語は始まる。
「2003年に『全身金と全身銀の金さん銀さんで成人式に行きたい』という新成人の男の子2人が現れて。1年前なのに男の子が来たと思って。1年前に来たのに最初から『ありません』って断るのはちょっと違うなと思って。赤字でしたけど、本人たちがめちゃくちゃ喜んでくれたので、それで私は終わると思った。前年の成人式が終わった翌日に、飛び抜けた要望を(書いた)紙を持ってきた」(雅氏、以下同)
目が点になりながらも製作したのは「全身レインボー」の衣装。雅氏いわく「虹キング」と呼ぶ彼が、その後の未来を決定づけたのだ。「ハードルがどんどん上がっていって。基本が『先輩を超えたい』なんですよ。次の年はこれよりもさらに派手に」。
虎や白龍のオブジェが取り付けられた特注の衣装も
