「北九州の恥晒し」から「世界が認めたデザイナー」へ “ド派手成人式”の仕掛け人・池田雅氏が世界で喝采を浴びるまで…行政も認めた大逆転劇の舞台裏

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 中でも難産だったという、虎や白龍のオブジェが取り付けられた特注の衣装を見せてくれた。「『これは無理です』はないんですか?」と尋ねると、雅氏は「できるだけ、できないとは言いたくない。希望を叶えたいので」と語った。

 製作期間1年。完成したのは成人式当日、式典の3時間前だった。この衣装を依頼した新成人の森元健斗さんが式を終えたあと店にやってきて「良い作品と思います。言葉が出なかった、すごすぎて。この(白龍のオブジェの)目とかもリアルで」と感動を伝えた。1年前は髪が短かったそうだが「成人式のためにここまで伸ばした。1年間頑張って、本当にこれはみんなの思いを背負った頭」だと語った。

 健斗さんの親友で幼馴染の宮地大河さんは、自身の名前にちなんで、虎のオブジェを依頼した。大河さんは「最高ですね。誰にも渡したくないです。こだわったのは人形、特に人形の目。目はぎらついたトラにしてほしいと思って。無理なこと言いました」と語る。

 1年前の打ち合わせでは「オブジェ作る」「キラキラOK」「派手にしたい!」「2人でどえらく目立つように」と思いのたけを伝えていた。百戦錬磨の雅氏も、これまで作ったことがないオブジェ付きの作品に頭を抱えた。しかし、できないという選択肢はなかった。

 費用は70万円以上。大河さんは「1年半かかったのかな。自分の好きなこと全部諦めて毎月貯金してました。親に感謝を伝えるのに親にお金を借りて苦労をかけたらいけないなと思って、やるからには絶対自分のお金で衣装を借りようと思って、ここまで大きくなったよって、そういうのを見せなかった」と語った。

ド派手成人式に批判殺到、行政も自粛を求める
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