■「かわいいはずなのに、かわいいと思えなかった」産後うつ当事者

かなさん
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 かなさん(27)は、2年前に長男を出産したが、子どもをかわいいとは思えなかったという。「かわいいはずなのに、かわいいと思えなかった」というのは、なぜなのか。「子育てに正解はないが、正解を求めてしまう。理想の母親像が強く、でも思うように行かなくて抱え込む。涙が止まらないなどが続いていた」。

 「離婚をして、子どもとも離れたい」といった考えが頭をよぎる日々が続き、生後8カ月の時、ついに「夜間の授乳や、夜泣きもずっと。こちらも眠いしで爆発してしまい、旦那もいたので、夜中に『もう嫌だ。もう無理。これ以上、私に何すればいいって言うの?』と出て行った」そうだ。その後、病院を受診したところ、結果は“中度の産後うつ”だった。

 現在では、薬を服用しながら少しずつ落ち着き、家族3人で生活している。夫は当時を振り返り、「(産後うつに)なってから気付かされたこともすごく多い。『嫁にめちゃくちゃ負担をかけていた』など、改めて自分の生活と妻の生活を見直して、お互いサポートし合える関係性にならないといけないと思った」。

■「娘に『なんでそんな目で私を見るの』という言葉が出た」
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