■「家族が小さくなったことは1つの要因」
コラムニストの河崎環氏は、「“産後うつ”では急激に転がり落ちる。子育てについてメインに書いてきた経験からすると、出産・子育ては母親が気付けないほどの大変な労働だ。知らない人は長引かせてしまう。私は学生結婚して、知識のないまま出産して、長引かせた。これから母親になる人には、『死のうかな』まで転がり落ちていく状態になると知っておいてほしい」。
愛知医科大学准教授の山本弘江氏は「“マタニティブルーズ”という一過性のうつのような症状があるが、『そうかもしれない』『しんどいのは今だけなんじゃないか』と思って、ますます頑張ってしまう。しんどさを『これが普通』『周りも頑張っている』と思い、気づくのに遅れてしまう。うつは知られるようになったが、『自分はならないかもしれない』『妻はきっとならない』と思いがちなのかもしれない」と分析する。
産後うつが増えた背景には、「家族が小さくなったことは1つの要因だ」と推測する。「生活の中で赤ちゃんの声が聞こえなくなった。家も防音で、周りに聞こえることもない。外から聞こえないと、逆に『泣かせちゃいけない』と思うようになる。便利な生活の中で、周りの育児も見えにくくなってしまっているのではないか」。
モデルの益若つばさは、「息子を18年前に産み、“昭和の子育て”で育てた。情報も母や祖母に聞くしかなく、結構雑だったと思う。でもその分、病みにくかった。今の時代に産んで、産後うつになった友達は何人かいるが、性格が真面目だ。情報収集や、育児日記を一生懸命に書く。夫に『何時かを書いて』と繰り返し、夫が産後うつ気味になっているケースもある。情報社会で真面目すぎるのがネックになってきているのでは」との見解を示した。
(『ABEMA Prime』より)
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