エプスタイン問題について、中丸氏が解説する。

「大まかな経歴は分かっているが、見ていくと『なぜか?』という言葉がついて回る人だ。ニューヨーク大学を中退しているが、なぜかニューショークの超名門高校の数学教師の職に就く。やはり高校の先生としてはダメだよねということで、クビになるが、なぜか超名門校の教え子の父親のコネで大手の投資銀行に入る。コネで入っているが、異例の出世を遂げる。そのうちに資産運用に詳しくなっていくが、ヴィクトリアズ・シークレットというアメリカの超有名下着メーカーの会長に気に入られ、『資産を全部扱ってくれ』と任される。これらをきっかけに社交界デビューして、セレブ人脈を開拓していった」その後「島を一つ買ってそこに頻繁にセレブを呼んではパーティーをしていた。ここで性的なことが行われていたんじゃないかと今調べが進んでいる」。

 エプスタイン氏は2008年に、少女への性的虐待で起訴・有罪判決を受けている。「エプスタイン氏に性的な被害を受けたという少女が現れて告発をしたが、捜査の結果、性的虐待では起訴されず、なぜか売春あっせんの軽い罪に変わった。その件では有罪になって性犯罪者としては登録された。そしてまたセレブの世界に戻ってくる。また告発者が現れて、2019年に性的虐待容疑で逮捕され、拘置所で自殺した。消されたという指摘もある。経歴を見ると、なぜ気に入られて出世していくのか、まだまだ謎が残されている人物だ」という。

 そしてエプスタイン文書については、「文書と言っても、一つのファイルみたいなものがあるわけではなく、エプスタイン氏が色々な関係者とやり取りしたメールの膨大な記録。島とかでは監視カメラがあって、セレブが来た時の様子をいちいち撮影、収録している画像のデータ。これらを合わせてエプスタイン文書と呼んでいる。これはアメリカの司法庁のページで公開されていて誰でも見ることができる。ところが、公開はされたが一部黒塗りだった。50ページに及ぶトランプ大統領関連の文書が公開されていないと指摘され、そこには『未成年の女性が昔のトランプ氏に性的被害を受けた』という訴えのヒアリングの文書があったとNPRラジオが報じた。ホワイトハウス側はトランプ大統領はそのようなことはなく無実だと説明している段階だ」と説明する。

 トランプ支持者の中には「『ディープステートという闇の政府が、アメリカ政府の背後にあり、そこでは悪魔崇拝者で小児性愛者のエリートたちが、子どもを食い物にして、肉を食べることもある』といっていて、ハリウッドや民主党のエリートたちがそういうことをしていると陰謀論で語られていた」というが、「エプスタイン文書を見ると、『一部本当ではないか。少女を食い物にしていたんじゃないか。陰謀論者からするとやっぱりあったんじゃないか』と。本当に出てきたというところが衝撃なところだ」とする。

「エプスタイン氏は非常にメモ魔で、例えばビル・ゲイツ氏の不倫の証拠をつかんだみたいなことを自分から自分宛てにメールを送っている。サーバーと言うか、後で記録として見られるように。それが自身が死んだ後にこうして出てきている。ビル・ゲイツ氏に関しては不倫がエプスタイン氏にバレたことは認めている。少女のことは置いておいて。記録が膨大にあり、おそらくはそれを脅しに使っていたのだろう。それがなぜか異例の出世や、なぜか罪が軽くなる答えなのかなと推測させるところがある」とも語る。「エプスタイン文書に名前が出ていたイコールそういう犯罪をしていたということにはまだなってはいない。300万ページもあるので、まさにこれから証拠を調べていかないといけないところだ」

 エプスタイン文書にはビッグネームが多数登場する。「トランプ大統領はエプスタイン氏の島に行ったことはないし、飛行機にも乗ったことはないとSNSで言っていた。しかし今回、文書の中で8回飛行機、プライベートジェットにのっていたことが明らかになった」。

 クリントン元大統領については「写真がたくさんでてきた。ジャグジーに入るクリントン氏とともに女性が写真に写っていたが、その女性は誰か知らないと公聴会で証言した。ジャグジーに一緒に入って、誰だか分からないというのは、なかなか信じられない」とした。加えて、「日米貿易交渉で前面に出ているラトニック商務長官も、昔たまたまエプスタイン氏と同じマンションに住んでいて、1回誘われたことがあるが、それ以降会っていないと言っていた。ただ今回、島に行っていたらしいという画像が出てきた」という。

 挙がった名前で言えば「一番の衝撃は、英アンドリュー元王子」だ。「エリザベス女王の息子で、今のチャールズ国王の弟。今回逮捕されたのは、『イギリスの機密情報をエプスタイン氏に漏らした』という容疑で性的なことではないが、性的な被害を受けたという女性が現れて、民事でお金を払って和解した。なので、何らかはあったと思われている」。

「イーロン・マクス氏は一度、エプスタイン氏に『あなたの島の一番ワイルドなパーティーはいつあるの?』と聞いている、と文書に出てきた。『聞いただけで、何が悪いのか知らないよ』という態度だ。アンドリュー元王子らの機密漏洩ではなく、性的な部分が証明されて逮捕に至るかはこれからだ」

 今後はどうなるのだろうか。「膨大な証拠があり、メディアも全部チェックできていない。精査が進んで何が出てくるのか、これからニュースもどんどん出てくると思う。争点はトランプ大統領の関与がどこまでかだ。中間選挙を控える中で、当然民主党側は一生懸命やってくる。50ページ伏せられた文書には何が書かれていたのか。なぜその公開を避けたのかも含めてオープンなったとき、まずいことがあれば相当大きなダメージが出る」と解説した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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