2025年11月、トランプ氏がエプスタイン文書の公開を義務付ける法案に署名した。なぜ疑惑の矛先が向けられるとわかっていながら、公開をOKしたのだろうか。「トランプ氏は逃げ切れるという自信があったのか、身の潔白を証明できる証拠があったのか、それとも不都合な箇所は黒塗りにするのか。ともかく公開しないとなれば、疑惑が深まるだけと判断したのかもしれない」(中丸氏)。

 エプスタイン氏は、その経歴の多くがベールに包まれている。1953年にニューヨークで生まれ、大学中退後の1975年ごろ高校の数学教師の職に就く。1976年に教え子の父親がきっかけで大手投資銀行に入社し、異例の出世。下着メーカー会長に気に入られ、資産を任される。そして社交界デビューによりセレブ人脈を開拓し、性的接待の島を開発(未成年少女を人身売買疑惑)。2019年に未成年に対する性的虐待容疑で逮捕され、拘置所で自殺した。

 三牧氏は「資金提供等で人の心に付け入る。本人にとっては流出したらまずいような動画や写真を撮って、私はそういうものを握っているよと、ある種脅し的なこともできる。人の心を操る類まれな才能というのがあった」と話す。富豪たちの弱みを握り、気づけば1000億円ほどの資産を形成したとも言われている。

黒塗りだらけの資料公開に不平を漏らす国民も多い
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