「空爆だけで9000万人の国民を持つ国を屈服させることはできない」

死亡したハメネイ師の次男
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 イラン側の指導体制の空白も深刻だ。武隈氏は、攻撃から5日が経過しても次期最高指導者が決まらない異例の事態について、「幹部がかなり殺されており、誰にするのか非常に難しい人選になっている」と述べた。死亡したハメネイ師の次男を後継とする案についても、「本来、世襲で選ばれてはならない宗教指導者の地位において、世襲になった場合に国民がどう反応するかはわからない」と懐疑的な見方を示した。その上で、同氏は「停戦を決める権威を持った相手が国内に誰もいない。まずそこが決まらないと、アメリカ側も次の動きにはなれないだろう」と述べ、交渉相手の不在による事態の膠着を危惧した。

 また、イスラエルが「新指導者が決まればそれも暗殺するだけだ」と強硬姿勢を崩していない点に触れ、武隈氏は「空爆だけで9000万人の国民を持つ国を屈服させることはできない。どこが間に入ってイスラエルを説得し、この戦争を収拾させるのか、今のところ方策が見えない」と厳しく指摘した。

 こうした絶望的な状況下で、武隈氏は3月19日に予定されている日米首脳会談の重要性を強調した。日本が持つイランとの独自の友好ルートを「アドバンテージ」と呼び、「日本の戦後外交が問われていると言ってもいいほど大事な局面だ」と結び、単なる同盟国としての対応に留まらない独自の外交努力の必要性を訴えた。

(ニュース企画/ABEMA

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