夫婦別姓が長年議論されている中、高市総理が打ち出した「旧姓の単記」案とは何なのだろうか。大石記者は「高市総理自身に『単記』へのこだわりがあるわけではなさそう」だと述べ、その狙いを語った。

「旧姓で生活する中においての不便を、少しでも解消していこうというところが狙い。高市氏がずっと強調しているのは戸籍制度を維持したいという部分で、側近も『総理がこだわっているのはファミリーネームを守ることだ』というふうに話している。その上で、旧姓を日常生活の中でより使いやすくするような環境整備を目指しているということだと思う」(大石真依子記者、以下同)

 しかし高市総理は「単記の検討」を指示した一方で、「厳格な本人確認に用いられる書類には、戸籍上の氏と旧氏の併記を求める検討は必要」だと主張している。では結局のところ、何がどのように変わるのだろうか。

「旧姓だけで実際に何ができるようになるのかというと、正直見通しが立っていない状況。政府の方針として旧姓に法的効力を持たせよう、より使いやすいものにしていこうという法案を国会に出そうと検討している最中だが、今の段階では、今の生活よりも何が具体的にできるようになるのかは見えてきていないという感じだ。一例として、今、一部の銀行では旧姓では口座が開けないところがあり、そのようなところでは手続きがよりスムーズになるような効果はありうるのかもしれないが、『旧姓単記』という言葉から当初イメージするものよりは限定的なものになるかもしれない」

(『わたしとニュース』より)

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