藤井王将は、「自信のない展開になってしまった。激しい展開から負けそうな変化が多い気がしていたが、飛車を打ったところが意外としっかりしており、それから反撃のチャンスになったのかなと思う」と一局を総括。次戦に向けて「依然として苦しい状況だが、目の前の一局に集中して臨みたい」と語った。
一方、永瀬九段は「一日目から激しい展開だった。形勢判断が難しいと思いながら指していた」とコメント。次戦を決着局とするべく「精一杯頑張りたい」と前を向いた。
七番勝負において、1勝3敗と追い込まれたカド番からの逆転劇はまさに至難の業だ。過去のタイトル戦で1勝3敗から返り咲いたケースは、長い将棋界の歴史においてもわずか「4例」しかない。藤井王将がタイトル戦で2勝差をつけられたのは今シリーズが初めてだったが、まずはピンチの局面を潜り抜けて2勝目を獲得。依然としてカド番であることに変わりはないが、一つ差を埋められたことは大きな戦果となった。
5連覇達成へ、執念で望みをつないだ藤井王将。注目の第6局は、3月18、19日に愛知県名古屋市の「名古屋将棋対局場」で行われる。絶対王者が逆襲で追いつくのか、それとも永瀬九段が悲願を達成するのか。さらに藤井王将は、現在並行して行われている「第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負」でも1勝2敗と苦戦を強いられている。本局の勝利をきっかけに、“ダブル防衛”を果たすことはできるのか。頂上決戦は、いよいよ最高潮のクライマックスへと向かっていく。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





