廃棄されるクマ肉を“くまギスカン”に…現役ハンターが目指す「狩猟を“業”に」

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 そして、今回の目当てはジンギスカンならぬ「くまギスカン」。富山県でとれたクマの肉を使用し、甘辛く味付けされている。冬眠が明ける前のこの時期のクマ肉は入手が難しいため「お持ち帰り用」のみの販売だ。

 今回は特別に店内で調理していただくことに。佐竹は「柔らかいです。めちゃくちゃ美味しい。牛肉の方が近いと思いますけど、すごく食べやすい」と感想。味付けはデミグラス風味でニンニクの香りがほのかに香る。

 株式会社TSJ代表取締役の仲村篤志氏は「冬眠前は脂が乗っていて、クマ肉って脂を食べるもので脂が美味しい。(この時期のクマ肉は)筋肉が多いので商品価値的に少ない。やっぱり硬いので、それをタレ付けすることによって筋繊維を崩して誰でも簡単に食べやすく加工している」と明かす。

 自身もハンターである仲村氏によれば、冬眠から目覚め、春から夏にかけてとれたクマ肉は今まで商品価値がなくほとんど廃棄されてきたそうで、これでは猟師たちの実入りも少なく新たな担い手も生まれない。

 そこで仲村氏は、これまで商品価値がないとされたこの時期のクマ肉をあえて買い付け、シーズンに関わらずスライス方法や味付けに工夫を凝らし商品化することでクマ肉の新たな流通経路を確立しようと奮闘している。そのひとつがこの「くまギスカン」というわけだ。

 仲村氏は「いい時期の肉は飛ぶように売れるが、夏の時期だったり、これからの春先の時期にとれるクマは脂がない。それをできるだけ加工品とかにしたりして、僕たちが売るというところを担いたい」と語る。

「狩猟を“業”に」現役ハンターが考えるビジネスモデル
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