解説で現役コ・ドライバーの小坂典嵩氏もその様子を見て、「今すこしテール出しましたね」と言及したが、ケニアの乾いた路面はマシンが1台走るごとにわだちが深くなり、グリップしにくさは増していく。つまり暫定トップで最終ドライバーの勝田は最も不利な状態だった。
さらにその後のコーナーでもリアを滑らせてスピンしそうになったが勝田は懸命に堪えた。この勝田の走りに対し、視聴者からは「世界一長い10kmだ」「抑えた!」「あんな流れるのか」「耐えた」「絶対帰ってこい」などの応援メッセージが寄せられていた。
結果、マージンを持ちながらも薄氷の走りでフィニッシュラインを駆け抜けると、タイムは5分56秒2。SS20の順位は9位だったが、参戦94戦目にして勝田はWRC初優勝の栄冠を掴んだ。放送陣、ファン、チームと誰もが固唾を飲んだ見守った約6分間は、多くの人にとって一生忘れられない時間となった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権2026』/(C)WRC)
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