新人に「AI使用禁止令」は是か非か?「仕事の8割はAIに」という活用派 言語脳科学の権威は警鐘「ものを考える人間に一番大事なものを手放している」

ABEMA Prime
(2/5) 記事の先頭へ戻る

■800件の指摘と「AI神様扱い」の落とし穴

意味を理解していない新人
拡大する

 新人へのAI使用禁止に踏み切ったのは、いえらぶGROUPグループ・執行役員の和田健太郎氏だ。期待の新人エンジニアにAIツールを渡して開発を任せたところ、わずか1週間で「できました」と報告があったが、その中身を確認した際に異変に気付いたという。「いろいろなタイミングでチェックをしたが、どうも様子がおかしかった。『理解してる感じがしない』と思い確認したら、800件以上の指摘が積み重なっていて『これはマズい』と思った。1回、AIを禁止にして仕切り直した方が絶対に早いとなったのが、事の経緯だ」。

 和田氏は、AIに指示書(ソースコード)をそのまま新人に投げた結果、制作過程を本人が理解できず、修正点すら分からない状態に陥っていたと分析する。実際に禁止令を受けた入社1年目の中原悠人さんは、当時の心境を振り返る。

 「その時はAIが書いたものが正解だと思っていた。(AIは)こんなに間違うのだと、驚きの方が多かった。AIを完全に答えというか、神様扱いしていた」。

 その後、同社では教育に注力し、一定のスキルを身につけたタイミングでAIを解禁したところ、着実に生産性が向上したという。中原さんも「シンプルに基礎体力が付いたなと思う。AI禁止期間というものを経て、自分の頭でしっかり考えるようになった、自分の実力が付いたなという感じはしている」と、その効果を実感している。

■言語脳科学者が鳴らす警鐘「人間の一番大事な部分を手放している」
この記事の写真をみる(7枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る