先日、医師の高須克弥氏が、Xに「胃ろうは無駄な延命ではない」と投稿し、大きな反響を呼んだ。「胃ろう」とは、病気などで口から食事ができなくなった場合、胃に小さな穴をあけ、チューブを通し、直接栄養剤を注入するという方法。
医療費、終末期のケア、尊厳など、さまざまな問題をはらむ、胃ろう。その現実と、メリット、デメリットについて、現場の医師、看護師とともに『ABEMA Prime』で考えた。
■ 胃ろうは「第2の口」か「悪の延命」か
永寿総合病院がん診療支援緩和ケアセンター長の廣橋猛氏は、胃ろうについて「第2の口を作るようなイメージだ」と説明する。
対象となるのは、脳梗塞で嚥下(えんげ)機能が低下した人や、癌、老衰に近い状態で寝たきりになった人など多岐にわたる。「胃ろう=延命治療、延命治療=悪というイメージが持たれやすい。ただ寝たきりで生かされているという代名詞のように思われているからではないか」と分析する。
一方で、胃ろうは一度始めたら一生続けなければならないわけではない。「リハビリによって再び口から食べられるようになり、胃ろうを卒業する人も普通にいる」と一時的な回復手段としての側面を強調した。
■ 20年前に「つけない」決断をした家族の葛藤

