池袋刺殺事件 加害者の母「本当に申し訳ないです」家族はどこまで責任負うべき?識者「謝罪しないと報道が拡大して二次被害が起こる」

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■なぜ加害者家族は謝罪の言葉を発するのか

加害者の母親がコメント
拡大する

 今回、母親のコメントを報道に伝えたのは、加害者家族を支援するNPO法人・World Open Heart理事長・阿部恭子氏だ。同氏は、重大事件において家族がコメントを出す背景には、切実な防衛本能があると指摘する。「このようなお答えをしないと、報道陣の取材が拡大し、近所の方やご親族のところに行かれたりする。ある種の二次被害だ」と、過熱する取材攻勢から身を守るための側面があることを明かした。

 これに対し、EXIT兼近大樹は、現代のネット社会特有の私的制裁を止めるための手段として謝罪を肯定した。「全く関係ない人が急に特定されたり晒されてしまう可能性もある。親族や友達、知り合いというだけで攻撃を受けたり、『家はここだよ』とやられたりしてしまう」と現状を分析。その上で「事件の加害者家族を攻撃する『新たな加害者』を生まないためにも、謝罪が1つあることで少し収まるのであれば、謝罪の意味はある」と、連鎖する攻撃を食い止めるための「鎮静剤」としての意義を語った。

 阿部氏は、事件直後のセンセーショナルな謝罪よりも、時間をかけた背景調査こそが重要であると訴える。メディアの取材は短期的かつ集中的であり、真実が伝わりにくいという。

 「報道陣がマイクを突きつけても、本当のことなんて言えない。時間をかけて家族との関係を築いた上で、実はDVを受けていた、虐待されていたといった、恥ずかしくて言えないような事実も話せるようになる」と語る。「どうすれば犯罪が起きなかったかというヒントは、家庭の中に隠されている。何かの支援が欠落しているゆえに起きたという原因が必ず社会にあるはずで、それを長期的に聞いていくことが再発防止に資する情報になる」と、家族を単なる責任追及の対象ではなく、社会を改善するための情報源として捉えるべきだと主張した。

■「個人の責任」か「家族の連帯責任」か
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