冬眠明けのクマが各地で動き始めた頃、銃の返還を求めて7年にわたって戦い続けてきた池上治男氏に、最高裁は2審の判決を破棄し、逆転勝訴の判決を言い渡した。
林道晴裁判長は「処分は、酷であるだけでなく、自治体の任命を受けた民間人のハンターの活動を萎縮させる」として、北海道公安委員会の処分を裁量の範囲を逸脱・濫用したもので違法と断定。処分の取り消しを認めた。
池上氏は2018年8月、砂川市の要請で出動し、体長80センチのヒグマを1発で仕留めた。現場には警察官や市の職員もいたが、北海道公安委員会は仕留めた1発の発砲が「建物に弾丸が当たる危険があった」として、猟銃所持の許可を取り消した。
池上氏は処分取り消しを求め提訴。2021年の一審(札幌地裁)での勝訴、二審(札幌高裁)での敗訴を経て、最高裁の判断となった。この7年、銃を奪われた池上氏は、箱わなを仕掛けるなど、丸腰のまま命懸けでクマ駆除の現場に立ち続けた。
判決について池上氏が語る
