将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、棋聖、棋王、王将、23)に糸谷哲郎八段(37)が挑戦する第84期名人戦七番勝負第1局は4月9日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で2日目の対局が行われ、白熱の終盤戦へと突入している。両者一歩も譲らぬ激しい攻防が続く中、対局は夕食休憩の時間を迎えた。
初手から1筋の歩を突くという糸谷八段の意表を突くオープニングで幕を開けた本局。前例のない力戦調の将棋に対し、藤井名人が持ち前の深い読みと冷静な判断力で的確に対応していく展開となった。難解な中盤戦を経て徐々にペースを握ったのは絶対王者の藤井名人で、的確かつ鋭い手を繰り出しながら挑戦者を厳しい局面へと追い込んでいる。
持ち時間を削りながら必死の防戦を続ける糸谷八段だが、盤上は非常に緊迫した様相を呈している。ABEMAの中継で解説を務める木村一基九段(52)も、現在の局面について「苦しい状況、辛抱している」とコメント。類まれな独創性と逆境からひっくり返す豪腕を持つ糸谷八段が、この難局をいかに耐え抜き、勝機を見出そうとしているのか、その粘り強さに大きな注目が集まっている。
夕食休憩が明ければ、いよいよ対局は最終盤のクライマックスへと突入する。優位に立つ藤井名人がこのまま隙を見せずに鋭く押し切って先勝を飾るのか。それとも、辛抱を重ねる糸谷八段が持ち前の腕力で流れを引き戻し、大逆転のドラマを生み出すのか。最高峰の舞台にふさわしい両者の意地がぶつかり合う夜戦の行方を、多くの将棋ファンが固唾をのんで見守っている。
藤井名人、永瀬九段の夕食メニューをチェック




