米イランの「停戦合意」も…イスラエルの“腹の内”は?「イランを瓦礫の地にすることを望んでいる」中東研究者に聞く

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■2週間停戦の意味は

2週間の停戦
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 中東・イスラムの研究者で、明治学院大学教授の溝渕正季氏は、停戦合意について「一般のイラン人が殺害される機会が失われたのは良かった。ただ、今回の停戦が恒久的な和平につながるかは懐疑的だ。これから妥結点を探るのだろうが、あまり現状では見当たらない」と語る。

 合意条件に関しては「すべてが明らかになっているわけではない。イランとアメリカで言っていることも微妙に違い、何が確定情報なのか誰もわかっていない。停戦中に合意に至る可能性はかなり低く、そうなるとまた戦争再開となる」とする。

 同志社大学に留学し、現在は日本で会社員として働くイスラエル人のイド・タットナーワーさんは、家族が今もエルサレムで暮らしているという。「家族はみなイスラエルにいるので、ホッとしている。一方で友達からは『せっかくここまで来たのなら、核とミサイルの問題は終わらせない方がいい』とも言われている」。

 これまでを振り返り、「約2年半前にハマスの奇襲を受けてから、イスラエルという国が続くのかと心配だ。ちょうどアメリカにいたが、テレビを見て戦闘員の姿が怖かった。レバノンとの停戦合意に『レバノン政府の責任の1つに、南レバノンのヒズボラを治めること』があったが、なかなか実現できていない。治安を考えると、もう少し続いた方がいいとの声は多いだろう」と推測する。

 イスラエル国民の不安としては、「敵がどのような攻撃をするのか、核兵器を使うのか、などに心配がある。一方で半数の国民たちは、早く終わってほしいと思う。40日間、毎晩3、4回避難しないといけない。赤ちゃんもいるため、無事でも疲れている」と説明する。

 イランのイスラム革命防衛隊を中心とする政権と、イスラエルは共存できると思うか。そう問われると、「今すぐは難しいが、かつてイスラエルとイランは同盟国だった。私の父がイランに訪問したこともある。大学にもイラン人の同級生が2人いる。いつかは絶対に共存できるが、教育と政権が変わらないと難しい」と明かした。

■早く終えたいトランプ、許さないイスラエル
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