高市総理の“悲願”に“9条棚上げ”の壁
安倍氏の後継者を自認する高市総理だが、悲願の改憲発議のネックは、参議院での「3分の2」だ。
参議院の総議席248のうち必要なのは166議席だが、現状ではわずかに足りない。カギを握るのが、立憲民主党と公明党、衆議院では「中道改革連合」となったグループの動きだ。
さらにここへ来て、現実的な提案が、国民民主の玉木雄一郎代表から飛び出した。「来春までに発議の目処を立てるというのであれば、9条改正に安易に手をつけない方がいい」。野党の中で反対論が根強い「9条改正・自衛隊明記」を棚上げし、“機が熟すまで”先送りしようというという考えだ。
戦後80年、歴代総理の誰もがつかめなかった“悲願”に、高市総理は「9条棚上げ」という現実路線で挑むのか。青山氏は「9条という本丸を避けるとすれば、期待外れとの批判は免れない。しかし、もし国民投票でNOと言われたら、当面改憲はできなくなる。慎重にならざるを得ない」と考える。
自民党内の「思想的温度差」と参議院を説得する秘策
