【WRC 世界ラリー選手権】第6戦 ラリー・ポルトガル(5月7日ー10日)
5月10日、WRC(世界ラリー選手権)第6戦の競技最終日デイ4が行われ、ヒョンデが今季初勝利を飾った。しかし、その裏でほぼ手中に収めていたトヨタ勢のセバスチャン・オジエが勝利を逃し、最終SSで冷静なオジエには滅多に見られない走りを見せ、話題を呼んだ。
デイ4の最終SS23でオジエが出走する際、実況のピエール北川氏が「まさかこの出走順になるとは…」と一言。というのも、直前のSS22出走前の時点でオジエは総合トップに立っており、暫定順位が下のドライバーから走ることになるため、オジエは最終走者のはずだった。現役最多9度の世界王者を獲得し、ここポルトガルでも7度の優勝経験を誇る“レジェンド”オジエは、優勝候補の筆頭格。実際にデイ2で首位に立つと、一度だけソルベルグにトップを譲ったものの、SS21終了時は暫定2位のヌービルに対して17秒以上のリードを保っていた。しかしSS22でパンクしてしまい、トップの座を失ってしまったのだ。
そして迎えた最終SS23、優勝を目前に逃した怒りを抱えながら走るオジエは、各計測地点で暫定トップタイムを次々に越えていき、ステージ終盤の左コーナーではコース脇の土壁に車体をヒットしながらもアクセルを緩めなかった。さらにここポルトガルの名物となっている「ファフェジャンプ」では大迫力のビッグジャンプを見せつけてフィニッシュしている。
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