SNSで広がる「助けてください投稿」の是非 安易な多用は炎上リスクも 専門家「非常ボタンであって販促ボタンにしてはいけない」

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■「助けてください投稿」で救われた人々

川邉晃希さん
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 埼玉県にある昭和2年創業の「パリー食堂」では、有形文化財にも登録された建物の修繕費4000万円を賄うため、クラウドファンディングを実施した。4代目店主の川邉晃希さんは、あえて「助けてください」という言葉を選んだ理由について、「『応援してください』よりも『助けてください』の方がうちに合っていた。なるべく早急に解決するためにも『助けてください』というキーワードを使わせてもらった」と語る。

 結果として2200万円の支援が集まったが、「詐欺だ」「他人任せ」といった批判も届き、川邉氏は「副作用として今でもいろいろな言葉をもらう。実際にこれが正しかったのか、どうなのかは今のところではわかってない」と、その反動の大きさを明かしている。

 水戸ミライアグリ本田農園を経営する本田武士氏も、この投稿によって大きな成果を得た当事者の一人だ。「農作物にはB級品、規格外品が数トンレベルで出る。本当に助けてくださいと投稿したのがきっかけ」と、2023年頃からSNS発信を開始した経緯を説明する。

 この投稿は最高で200万回再生を記録し、経営状況を一変させた。「月10件程度の発注だったものが、その投稿に1つによって500件以上の注文をいただいた」と答えた。本田氏はその後も計10回ほど同様の投稿を行っている。「人にお願いをするようなことでもあるので、意味もいろいろ考えながら投稿している」と、活用の難しさについても触れている。

■「非常ボタン」としての懸念と信用の毀損
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