藤井聡太名人はなぜ「面白い将棋」を目指す?“名人に定跡なし”トップランナーが目指す王者の像

将棋
藤井聡太
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 絶対王者として将棋界の最前線を走り続ける中で、最近は再三にわたり「面白い将棋」という言葉を口にしている。理想とする将棋観の変化について問われると、名人の口からは将棋というゲームの奥深さを探求する求道者としての思いが溢れ出た。

 「対局はどういう展開になるかというのは当然始まってみないとわからないものですし、どういう展開であっても、やっぱり必ずどこかで未知の展開に入っていくということになります。その中で、自分なりにしっかりと考えていって、将棋の持つ難しさであったり、面白さというのを対局において引き出せたらという気持ちで、最近は臨んでいます」

 来期はいよいよ5連覇、つまり通算5期の獲得で得られる「永世名人(二十世名人)」の称号が懸かる大勝負となる。「今までその段階にはない」と語ってきた藤井名人だが、あと1期に迫った現在の心境を問われると、穏やかな表情の中にトップランナーとしての矜持と謙虚さをのぞかせた。

 「やはり永世名人は重みのある称号だと感じているので、それを目指すという形にできたので、それまでに少しでも実力を高めていければと思っています。『名人に定跡なし』という言葉もありますけれど、今回シリーズでそこまで力戦形の将棋を指して、自分はまだそういった域ではないかなというのも正直感じたところもあるので、やはり、より少しでも今より強くなって、また来期臨めたらなと思っています」

 盤上の未知なる世界を楽しみ、将棋の面白さを引き出す。偉大な記録の数々を打ち立ててもなお「まだその域ではない」とさらなる高みを目指す藤井名人の瞳には、すでに次なる進化の青写真が映っているのかもしれない。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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