15日の衆議院外務委員会で、日本維新の会の横田光弘議員が、南極の鉱物資源開発の問題を取り上げた。
横田議員は「きょう私が質問させていただくテーマは中国が狙う南極資源です」と切り出した。そして南極の鉱物資源開発は、環境保護に関する南極条約議定書第7条により科学的研究目的を除いて原則禁止になっているとしたうえで、「この禁止は50年間有効で、いつ切れるかといったら2048年なんです。それ以降はまだ何も決まっていない。じゃあ一体有効期限が過ぎた時に、どんな条件を満たせば鉱物資源が開発可能になるのか」と質問した。
外務省の中村大臣官房地球規模課題審議官は、鉱物資源に関する活動の禁止は新たな法制度が効力を生じない限り継続されることになっていると説明。「2048年以降に南極で鉱物資源に関する活動が可能になるかのような報道があることは承知をしていますが、鉱物資源に関する活動の禁止は我が国を含め多数の協議国から支持を得ている」とし、「鉱物資源の開発を認める新たな法制度について合意が成立する可能性は現時点においては少なくとも低いと考えている。関係国と連携して同議定書第7条を維持すべくしっかり取り組んでまいりたい」と答えた。
横田議員は「ノーマルの国は当然のことながらそれを考えますが、世の中にはそうじゃない国々もいろいろある。南極の下には石油、天然ガス、石炭、鉄鉱石や金やプラチナ、宝の山なわけです。ここをやっぱりいいなと思う人たちは当然いっぱいいるわけです。こういうことを前提に考えると、あの国が動かないわけがない。中国は南極資源の獲得というのは当然のことながら、だって月の資源を持っていこうと言っているんですから。やっぱりそういうようなことを考えると、やはりそれを狙って色々なことを着々と手を打っているんじゃないかと思われることがある」と述べた。
そして、中国が南極に関わったのは各国より遅く1985年からで、そこから2024年までに5つの基地を作ったと指摘。2022年には日本の南極観測隊が、昭和基地の南約20キロ地点で中国によって設置された構造物や観測装置を発見、この設置について南極条約に基づく事前通告は無かったという。さらに去年から、誰も権利を主張していない「マリーバードランド」と呼ばれる場所に6つ目の基地の建設を始めているという。
横田議員は「とにかく私たちの知らないところで南極というのは中国そしてロシア、こういう国々にとっておいしいところだということなんでしょう。やはり狙われているということが間違いなく言えると思います。やっぱり南極の下にいわゆる資源がいっぱい眠っている。もちろんそれから軍事的にも非常に重要だということです。やっぱりそれこそ取るか取られるかこういうような状態ですから、こういう権威主義国を相手にしながら外交上、我々日本にとってプラスに持っていくためには相当の工夫をしていかなければいけない」と主張した。
国光副大臣「環境保護議定書は鉱物資源に関する活動禁止を明確に規定」
