「空港で首絞め」「注射器で刺され…」日本人女性初のLA警察官が明かす想像を絶する体験

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 元ロサンゼルス空港警察官の永田氏は東京世田谷区生まれで、高校を卒業するとプロダンサーを目指し単身でアメリカに渡り、現地の大学に進学。現地で2人の子どもを育てるシングルマザーとなり「人に役立つ仕事がしたい」と、昔観て憧れた刑事ドラマを思い出し、アルバイトを重ね、必要条件だったアメリカの市民権を取得。アメリカハイスクールの単位を取得し、2014年に念願のロス市警警察学校に入学した。当時34歳で日本人女性としても初、しかもロサンゼルスで史上最年長で警察官となった。

 警察学校の教官は「卒業生18人のうち、3人はクビになる。残りの15人の半分は退職する前に死ぬ」と言っていたそうだ。

 ロサンゼルスでの体験は想像を絶するものだったという。「アメリカでは警察官というだけで狙われる」と語る永田氏は新人時代の夜勤の途中、トイレに行こうと空港の中を歩いていたところ、突然何者かに後ろから首を絞められたのが最も恐怖を感じた出来事だったと告白。

「新人の時、まだポリスアカデミーを卒業して何カ月かぐらいの時に、夜勤で空港に車を停めてトイレに行こうと思ったら、背後から突然襲われた。かなりガタイのいい人に後ろから首をこう(絞める)されちゃったんですね。そうすると気道を確保しなきゃいけないというので、横を向く訓練を受けたので横を向いた。横を向いて、銃を抜かれたら困るので銃を押さえた」

「私たちの無線に緊急事態ボタンというのがついていて、その赤いボタンを押すことで、私がしゃべれなくても私の無線だけが1分間ぐらい優先的に音が流れて、それで場所がわかってみんなが応援に来てくれるというボタンがある。それを押すまでにもすごく時間がかかってしまった。結局押して、応援がみんな来てくれた」

「本当に制服を着ているだけで狙われる。アメリカは警察が差別をするとか、警察をすごく嫌いな人もたくさんいる。ロサンゼルスは特にそういった環境なので、本当に怖いなと思いました」

 さらにホームレスから注射器で刺されたり、銀行強盗の犯人から後をつけ回されたこともあり、永田氏は「車を撒く訓練もしていたが、あの時はずっと追われた」と振り返った。

「空港の周辺の地域をパトロールする。ホームレスがいっぱい住んで、ドラッグをやっている地域があった。そこも今は開発されて空港の一部になっているが、当時そこでホームレスを移動させなきゃいけないという動きがあった」

「だから『出ていけ』ということをやっていて、向こうは『わかった、出るわ』と言っていたが、メンタルが異常なのでいきなり人格が変わって、ふくらはぎにブスッみたいなことがあった。エイズなどの感染症の心配があるので、定期的に病院に行って検査をしたりとか。幸い今のところ周りで発症している人はいない」

それでも警察を辞めたいと思ったことは一度もなかった
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