■14秒間の“長すぎる”握手…主導権をめぐるボディーランゲージ
北京到着時、トランプ氏を子どもたちの大合唱で出迎えられるなど、中国側の友好ムードの演出が随所に満載だった。
「習主席に深く感謝申し上げたい。あれほどの歓迎は初めてだ。最高の栄誉だ。特に子どもたちには感動した。皆幸せそうで本当に美しかった」(トランプ氏)
普段から様々な発言や行動で注目されるトランプ氏だが、今回の訪中でも注目が集まった。
まずは人民大会堂で開かれた歓迎式典。習氏に親しげに話しかけながら、およそ14秒間にわたって手を握り、時折左手も数回添えるなど、単なる挨拶を超えた握手を見せた。
会談の冒頭でも、「あなたは偉大な指導者だ。私は誰にでもそう言っている。あなたは偉大な指導者だ。中国とアメリカの関係はこれまでになく良いものになるだろう」と2度にわたり習氏を「偉大な指導者」と称えた。
訪中直前では、膠着するイラン情勢に関して「アメリカ国民の経済状況については考えていない。国民は戦争の重要性を理解してくれるだろう」と語っていた。こうしたトランプ氏の行動と発言を三牧氏はこう分析する。
「民主主義国のリーダーであれば、今ガソリン価格がもう4ドル超えて5ドルになる局面という生活苦、ガソリン価格が上がるということは全ての輸送コストが上がり、本当に物価高にみんなが困窮しているので、もっと庶民の生活どうやって改善するかを苦慮するわけだが、むしろそれを軽視するような発言をする。ますます王様のような『私の生活が全てで、庶民の苦しみなんて関心ない』というような振る舞いを見せている」(三牧氏、以下同)
「今回の習氏に対する態度は、確かにトランプ氏としてはいいディールを実現して国民に見せたいと、そういう意味では少し弱みを持って米中首脳会談に臨んだところはあったと思うが、トランプ氏の価値観として、権威主義国のリーダー・独裁者である習氏を本当に尊敬している面はトランプ氏にあるのだと思う。本当に習氏のありように感激した旨もあったのではないか。実際中国の方はトランプ氏のそういう気質もよく勉強して、よく見抜いて、中国が偉大に見えるような歓待をした」
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