東京~NYが宇宙経由で60分 元経産官僚が挑む「宇宙旅行」と民間ロケットの未来

(5/5) 記事の先頭へ戻る

「安全な立場はダサい」エリート街道を捨てた男の夢

 畑田氏の経歴は、少し変わっている。幼少期は昆虫に夢中で、いわゆる「宇宙少年」ではなかった。小学生の時に元素の周期表を見て衝撃を受け、科学者になろうと決心。京都大学大学院エネルギー科学研究科を修了後、2004年に経済産業省に入省した。

 そして、エネルギー政策や産業政策などに従事した後、外務省に出向。2015年に内閣府宇宙開発戦略推進事務局へ出向するも、「人に宇宙産業への投資を呼びかけておいて、自分は終身雇用で安全の立場。そんなのダサいと思った」と、エリート街道を捨て、2022年、自らロケットの会社をつくった。

 畑田氏は「宇宙開発を儲けられる新しい基幹産業に。これを人生かけてやりたい」と語る。“官”の側から宇宙を見てきた人間が、“民”の主役になろうとしている。

 本当に、宇宙に手が届く時代は来るのか。畑田氏は「皆さんが『宇宙にちょっと行きたいな』と思えば行ける。2040年代には、そこまで実現したい」と願うが、その時まであと約13年だ。

 リニア中央新幹線は、構想から60年あまり経つ今も、開業の日は見えていない。地上の乗り物でさえ、それほど時間がかかる。拳銃の弾より速い乗り物で、世界の裏側へ。その夢に、あと13年で手が届くのか。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(10枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る