畑田氏に工場で見せてもらったのはロケットの外筒で、なんと3Dプリンターで作られていた。取材時、開発部に所属していた飯塚翔太氏は「恐ろしいのはこれを作業員2名でできてしまう」「このあともっと薄くする。強度をどこまで確保できるか検証をしている」と説明。畑田氏は「一体成形で1か月、2か月でプリントできる。このスピード感で大きいものが作れるのはすごく魅力的な技術」と語った。
ロケットの脳となる部分も見せてもらった。開発部の田村耕太郎氏は「電気系全体を構想から実現まで、1年かからないくらい。他のプロジェクトだと構想から実現までに長いところは3年。その3分の1以下の工期でやっているところが我々の強み」と明かした。
なぜそんなに早いのか、答えは「ロケット専用にこだわらないこと」だという。エンジンポンプ、航空機整備の知見など、他分野で実績のある部品や技術を利用しているからなのだそう。「10年で1つの機体を開発していたら取り残される」(田村氏)。
「日本の『ものづくり』の総力を宇宙へ」それが開発を加速させる。「日本には中小企業、サプライチェーンがたくさんある。開けた海があって打ち上げもできる、恵まれた環境にある国」「皆さんが宇宙にちょっと行きたいなと思えば行ける。2040年代にはそこまで実現したい」(畑田氏)
技術面で乗り越えるべき壁は…
